Vol.07具体的な夢が膨らむ!
Living Design Center OZONE体験レポート
さまざまなスタイルのバルコニーやテラスを見てきて、夢が膨らむ『週末、バルコニー探訪』。そろそろ、具体的なバルコニーづくりに直接役立つ情報もお届けしたほうがよいのでは……? そう思い、パッと頭に浮かんだのがLiving Design Center OZONEです。
新宿パークタワーにある“住まいとインテリアの情報センター”OZONEは、5つのフロアにショップやショールーム、ライブラリーなどが集結し、家づくりのヒントやアイデアが盛りだくさん! インテリア好きにはたまらない施設です。家づくり関連イベントも随時開催していて、専門家のコンサルティングやアドバイスも受けられます。そしてここには……そう! われらがクレガーレの実物サンプルも展示してあるのです! 具体的にバルコニーづくりを進めたい方には、まさにぴったりの場所。新宿駅からシャトルバスに乗って、さっそくパークタワーへ向かいました。
インテリアのヒントが盛りだくさん! クレガーレの実物も
OZONEが入っているのは、新宿パークタワーの3階から7階。「ザ・コンランショップ 新宿本店」や様々なテイストの家具、キッチンなどの住宅設備、フローリングやタイルなどの住宅建材、寝具や絨毯など、住まいにまつわるショールームがぎゅぎゅっと詰め込まれています。これは、すごい見ごたえ……!
そうしたショップやショールームをわくわく眺めがら、今回のお目当てである7階の「CLUB OZONEスクエア」へ。ここは、各建材のサンプルやカタログ、住関連の書籍や雑誌などが大集結した住まいづくりの情報スペース。(※CLUB OZONEの会員専用スペースですが、当日でも見学は可能なのでまずはスタッフの方に声をかけてみてください。)
カタログライブラリーのエリアに入ると……ありました! クレガーレの実物サンプル! 全種類ではありませんが、代表的な数種類のタイルの実物サンプルをこちらでご覧いただくことができます。施工写真で仕上がりイメージはつかめても、実際の質感や色味はなかなかわからないもの。実物のタイルを見て触れることで、細かなテクスチャーや高級な存在感が感じられ、やはり全然違います。写真ではこっちのタイルがいいな、と思っていても、実際に見るとやっぱりこの色! なんてこともありそう。これは、ぜひ実物を見ていただきたい!
タイルのほかにもフローリングや壁紙などの内装材のサンプルがたくさん置かれており、このカタログライブラリーだけでも何時間も見ていられそうな充実っぷり。でもこれ、何も知らない普通の方が行ったら、確実に迷ってしまいます……。そんな時、強い味方になってくれるのがOZONEが展開している住まいづくりのサポートメニュー「OZONE家design」。コンサルタントやインテリアデザイナーが、理想をかたちにするお手伝いをしてくれます。(詳細はOZONEのホームページをご確認ください。)
今回は特別に、インテリアデザイナーの川端さんにバルコニートレンドなどのお話をお聞きすることができましたので、後半ではその内容をご紹介します。
バルコニー探訪
スペシャルインタビュー
川端 幸枝 さん
Living Design Center OZONE
住まいづくりソリューション部
インテリア提案グループ マネージャー
二級建築士・インテリアコーディネーターのほか、マンションリフォームマネージャーとしても活躍する住まいづくりのエキスパート。
ホワイトやグレー系のタイルが “今っぽい”
最近はどういういったバルコニー床化粧材が人気ですか?
「少し前はウッドデッキ調の床材が人気でしたが、ここ最近はタイルがほぼ主流になっています。色味も、以前はテラコッタ調のナチュラルな雰囲気が好まれていましたが、今はホワイトやグレー系のシンプルなニュアンスカラーが人気を集めていますね。タイルはお手入れのラクさも人気の理由だと思います」
インテリア全体のトレンドも、シンプルな方向に向かっているのでしょうか?
「シンプルというわけではありませんが、全体的な色味のトーンとして、深くウッディな色合いよりも、淡いグレー系をベースにしたインテリアが増えています。室内のフローリングをホワイト系にしたから、それとあわせてバルコニーの床もホワイト系のタイルで、というお客様が多くいらっしゃいます。
トレンドとしてはひとつのテイストやスタイルにこだわる方が減っているように思いますね。たとえば少し前は“ブルックリンスタイル”が大流行しましたが、今はそうした一つのテイストに拘らず、いろんなテイストを自分らしく融合させる“MIXスタイル”が主流。お客様ご自身で好きなインテリアのお写真をいろいろと集め、相談に来られる方も多いです」
ちなみに、川端さん一押しのクレガーレは「ヴェルクラッセ」。天然石を切り出したような波打った表面テクスチャーが美しく、色はアイボリー系とセピア系の2色を展開。シンプルながらもニュアンスのあるデザインは、なるほどどんなスタイルとも相性が良くてトレンドにも合いそうです。
バルコニーを「眺める」という発想でスタイリング
バルコニーのスタイリングを考える際、どんな点に気を付けると良いでしょうか?
「バルコニーを部屋の一部として構成すること……でしょうか。タイルの色選びもそうですが、フローリングの色や室内のインテリアとつなげて考えるといいと思います。あとは、バルコニーを眺めるという視点を持つ。外に置く家具や植栽も含め、景色をつくるという発想で考えるといいのではないでしょうか」
バルコニーを眺める……例えばどんなふうに?
「これは以前インテリアコーディネートを担当させていただいたお宅なのですが、部屋を囲むようにバルコニーが設けられている物件で。お客様から、バルコニーを生活に取り入れてリゾートの様なイメージにしたい、というご要望があったので、まずフローロングと色味を合わせたタイルで一体感を出し、室内のグリーンとあわせて植栽を配置。そしてこの家のシンボルとなる家具を、あえてバルコニーに置きました」
住まいのシンボルをあえてバルコニーに!
「それがこのパープルのチェアです。奥様が色味をとても気に入られて、お値段もそこそこでしたが即決されました。耐候性に優れた屋外専用家具なので、ずっと出しっぱなしにできるんです。お部屋から窓を眺めると、まるでリゾートみたいですよね。こうしたお部屋のシンボルやアイコンとなるものをバルコニーに置くというのも、眺めるバルコニーづくりの一つの手法ですね」
海外のエクステリアの使い方を参考に
最後に、おすすめのバルコニー活用法や参考になるものがあれば教えてください!
「日本では、まだまだバルコニーを使って生活を楽しむ文化が少ないですよね。でもミラノサローネ(※世界最大規模の家具見本市)に行くと、展示の半分くらいはエクステリアなんです。海外ではそれだけ、エクステリアが生活の一部になっているということ。外国ではバルコニーやテラスをどう使っているのか見てみると、活用法の参考になるかもしれません。これまであまりバルコニーを活用できていなかった方は、とにかく一度、使ってみるのが良いと思います。折り畳みのチェアを出して、お茶やお酒を楽しむだけでも十分。小さなところから始めて、自分に合ったバルコニーの使い方を見つけてみてはいかがでしょうか」
そう語る川端さんは、時間のある朝や休日はご自宅のバルコニーで食事をとることもあるそう。それだけでも、その日一日をちょっと豊かな気分で過ごせると言います。おすすめのバルコニーグッズもいくつか教えていただいたので、それはこちらの記事をご覧ください。
タイルの実物に触れて、さまざまなインテリアを目にして、プロのアドバイスを聞いて……ぼんやりとしたバルコニーづくりへの夢が、どんどん具体的になっていったOZONE訪問。初夏には3・4階の「ザ・コンランショップ 新宿本店」でも、アウトドアアイテムが増えてくるとのこと。英国ならではのアウトドアグッズが見つかるかも? みなさんも、ぜひ一度足を運んでみてください。
Enjoy with Balcony
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使えるバルコニーアイテム3選
取材協力
リビングデザインセンターOZONE
- 東京都新宿区西新宿3-7-1 新宿パークタワー3~7階
- Tel : 03-5322-6500(代)
- 営業時間 : 10:30〜19:00
休館日 : 水曜日(祝日除く)・夏期・年末年始