週末、バルコニー探訪

with Balcony編集部の女性スタッフが、
バルコニーづくりのヒントを求めて
街で見かけた気になるバルコニーやテラスを訪問!
自宅のバルコニーにも
活かせそうなアイデアを発見&ご紹介します。

Vol.10お家でキャンプを疑似体験!?
“べランピング”のススメ

ここ数年、衰えを見せないアウトドアブーム。なかでも人気を集めているのが「グランピング」です。これは 「 グラマラス(魅力的な) 」 と 「 キャンピング 」を掛け合わせた造語で、まるでリビングのように凝ったしつらえの中、おしゃれにアウトドアを楽しむキャンプスタイルのこと。グランピングを売りにしたリゾートホテルも人気です。
グランピングに挑戦するなら、もちろん大自然へ足を運びたいところ……ですが、そこはwith Balcony編集部。ベランダにテントを張れば、自宅でも楽しめちゃうのでは?? ベランダでキャンピング、略して「ベランピング」なんてアリかも!

まずは、テント探しから。

ベランピングをするなら、やっぱりテントが欠かせません。どこかに素敵なテントを探せる場所はないだろうかと調べたところ、見つけたのが今回おじゃました「ogawa GRAND lodge CAFE」です。
ここは1914年創業のアウトドアブランドogawaが運営する “キャンプの疑似体験ができる”カフェ。1階がテントやアウトドア用品を販売するショップ、2階が直営のカフェになっています。何よりユニークなのは、このカフェのテーブルはすべてテントの中に設けられていること!キャンプ飯を食べながら、本物のテントをお試しすることができるのです。
実際に店内に入ると、広々としたスペースに大小さまざまなタイプのテントが。どれも素敵なインテリアが施され、見ているだけでもテンションが上がります。これは、べランピングのヒントがありすぎでは……!?

カフェスペースのテント
カフェスペースのテント

おすすめは「トンガリ屋根」。ライティングで雰囲気アップ!

一つひとつのテントを見ていくと、ラグとクッション、アウトドアチェアとテーブル、まるで室内のようなソファなど、スタイルは自由! テントの大きさに合わせて、お好みのくつろぎスタイルが作れそうです。肝心のテントも、おなじみドーム型のものや、サーカス小屋のようなトンガリ屋根のもの。

まるで室内のようなテントの中
アウトドアチェアとテーブル、ソファが置いてあるテント
サーカス小屋のようなトンガリ屋根のテント

「ベランダなどに張るなら、2~3名用の小ぶりなもので。中心にポールを立てて張るモノポールテントなら、風の影響も受けにくいのでおすすめです。見た目も可愛らしく、ライトなどで飾ってもいいと思いますよ」
そう教えてくれたのは、店長の小室さん。カフェにあるモノポールテントは少し大きめのものでしたが、まるで遊牧民のテントにおじゃましたような非日常感がとっても素敵。八角錐のフォルムが風を逃がすという耐風性も、ルーフバルコニーをお持ちの方にはうれしい点です。

モノポールテント

インテリアで気になったのは、小室店長のお話にもあったライト、灯り使いです。小さなLED電球が連なったストリングライトは、テントに合わせると一気にグランピングっぽさがUP!テントの中にも電球を吊るせば、夜も雰囲気たっぷりに過ごせそうです。

小さなLED電球
電球を吊るしたテント

灯りなら……と小室店長がもう一つおすすめしてくれたのは、ソーラー充電式のLEDライト「Carry the Sun」。太陽光に当てておけば充電される優れもので、火も電気も使わないので屋外での使用にぴったり!防災用品としての備えにもいいですね。
こうした照明と合わせてフラッグやドリームキャッチャーを飾ると、ますますキャンプ気分が盛り上がります。お子さまがいらっしゃるなら、テントは大人が張って、飾りは親子で一緒にやると楽しそう!ちなみに、バルコニーのライトアップ術はこちらの記事(https://www.eslontimes.com/cregare/enjoy/0047.html)でもご紹介しているので、参考にしてみてくださいね。

Carry the Sun
ドリームキャッチャー

機能性の高いアウトドア食器は普段使いにも◎

“キャンプの疑似体験ができる”カフェですから、もちろんお料理も要チェックです。メニューを見ると、スキレット料理やバーベキューなどのキャンプ飯が盛りだくさん!「お料理はキャンプ用の器で提供しています。シェラカップやスキレットは最近いろんな雑貨屋やインテリアショップで手に入るので、ご家庭でも試しやすいですよ」

スキレット料理やバーベキューなどのキャンプ飯

実際に火を起こしてベランダでバーベキューをするのはハードルが高くても、キッチンで作ったお料理をアウトドア用 食器で頂くだけで十分キャンプの気分が味わえます。ウッドプレートは見た目も華やかになりますし、スキレットはグリルやアヒージョ、パエリヤ、パスタなどさまざまなお料理に使えます。この日はカマンベールチーズをまるごとアヒージョにしたお料理を出してもらいましたが、これとよく冷やしたワインをテントで頂くのも大人な過ごし方。
ステンレスのカップにまるでテントのように盛り付けられたアイスクリームも可愛い!そしてこれ、食べるときに気づいたのですが……ん、アイスが溶けていない? ステンレス製だから、保冷性に優れているのですね。屋外での食事にこれはうれしい。

カマンベールチーズのまるごとアヒージョ
テントのように盛り付けられたアイスクリーム

べランピングは、落ち着きたいときにこそ。

今回テントの中で食事を頂きながら感じたのは、「テントってすごく落ち着くな~」ということ。キャンプやアウトドアって、なんとなく元気でわくわくするイメージがありましたが、緩やかに覆われたテント空間は案外落ち着きに満ちた場所。家族や友人とワイワイ過ごすのももちろんおすすめですが、お気に入りのクッションやブランケットを持ち込んで、最高にくつろげる自分だけの隠れ家にするのも贅沢ですね。店内で過ごしているお客さんたちを見渡しても、ごろんと横になっている人や、ゆっくり本を読んでいる人など、みなさんリラックスして過ごされている様子でした。集中力も高まりそうなので、家で仕事をするときにもおすすめ!最近では都市部では、ミーティングなどを行えるオフィススタイルのテントが登場しているとか。うん、それも確かに納得できます。

リラックスした雰囲気のテント
ドリームキャッチャー

「キャンプに挑戦したいけど、いきなり大自然はハードルが高い」「そういえば、使っていないテントが物置にある」「自宅で特別なくつろぎ時間を過ごしたい」……そんな方は、ぜひ“べランピング”に挑戦してみてください。

取材協力

ogawa GRAND lodge CAFE