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「陸屋根高排水システム」2022年度グッドデザイン賞を受賞

積水化学工業株式会社(代表取締役社長:加藤 敬太、以下「当社」)の環境・ライフラインカンパニー(プレジデント:平居 義幸)が2022年5月に発売した「陸屋根高排水システム」は、このたび、2022年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。

【システム構成図】

高排水マス DVM75-150-90°

「陸屋根高排水システム」は、高排水マスに内蔵した「サイフォン誘発部材」が連続的にサイフォン現象を発生させ、満管状態で排水することにより排水能力を向上させるものです。

Ⅰ.開発の背景

近年、短時間に猛烈に降る雨、いわゆるゲリラ豪雨が頻発するようになり、洪水や建物内への漏水などの被害が増加しています。建物の雨水排水設計においては、従来の降雨強度が見直され、雨水排水部材などはより大きなものが必要とされる傾向にありますが、一方、原材料価格の高騰や労働力不足などの問題も懸念されています。
このような社会課題の解決を目的とし、当社は、2018年に傾斜屋根に対応するコンパクトで大容量の排水を可能にする「大型高排水システム」を業界で初めて発売し、好評をいただいてきました。今回さらに、物流倉庫、工場、店舗、事務所、教育施設、医療福祉施設など陸屋根(平面屋根)の幅広い建物のへの対応を可能にした高排水の新システムを開発しました。

Ⅱ.「陸屋根高排水システム」について

工場や倉庫、店舗などに使われる「カラーパイプ(たてとい)」、さらにサイフォン現象を連続発生させる専用部材「高排水マス」の組み合わせにより、集中豪雨などに対応する高い排水能力を実現しました。

従来の当社製品と比べて排水能力が向上したことにより、従来150サイズのたてといが必要となる場所でも、スリムな75サイズにサイズダウンが可能になります。それにより、建物の外観にスッキリと調和するとともに、材料の重量および保管スペースも約3分の1に削減が可能。建築現場における施工性の向上による省力化や工期短縮、省スペース化、使用材料削減による省資源化およびトータルコストダウンに貢献します。

Ⅲ.グッドデザイン賞受賞のポイント

昨今の異常気象による大規模建築の被害は深刻であり、建材や設備は早急に改善を求められている中、本製品は排水システムに求められる安全性と機能性の向上をサイズダウンしながら実現したこと、既存部品に対応する対応能力の高さ、サイズダウンを行うことで製造や運搬時のコストダウンや環境負荷の軽減にも成功し、総合的に改善に成功している点が高い評価となりました。

また、自社の売り上げ追求だけではなく、環境や建築全体を改善しようとしている当社の企業姿勢についても評価をいただきました。

(ご参考1)

雨水排水の効率を高める新システム「陸屋根高排水システム」発売のお知らせ

(ご参考2)

「陸屋根高排水システム」の製品紹介はこちら  

(ご参考3)

「陸屋根高排水システム」 紹介動画

【本件に関するお問い合わせ先】

積水化学工業株式会社
環境・ライフラインカンパニー 建材事業部
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