PE管設計・運転上の注意
水圧試験時に圧力が低下しました。 漏水しているのでしょうか?
PE管に水圧を負荷すると、管が膨張し、漏水がなくても水圧値が低下します。水圧値の低下率は一般に試験開始直後が最も大きく、時間の経過とともに小さくなります。
下図に水圧試験の一例を示します。水圧は、漏水のない場合には試験開始直後に大きく低下したのち、安定した状態となります。 これは、埋め戻し時の管の偏平が真円状態へ戻ること、管が膨張安定することが要因と考えられます。
推奨する水圧試験方法及び判定基準について、以下に示します。
(1)水圧をかけるときは、2.0MPaを上限とし、過度な水圧がかからないようにしてください。管破損の原因となります。
①水圧0.75MPa以下で試験する場合 | ②給水設備配管での試験方法 (独立行政法人UR都市機構試験標準) |
(2)水圧試験は、最後のEF接合の冷却終了後、下表以上の待ち時間の後に実施してください。
呼び径 | 50、75 | 100、150、200 | 250 | 300 |
試験圧力0.75MPa以下の場合の時間(分) | 20 | 30 | 50 | 60 |
試験圧力0.75MPaを超える場合の時間(分) | 60 | 60 | 90 | 130 |
給水装置の構造及び材質の基準に関する省令には、「給水装置は厚生労働大臣が定める耐圧に関する試験により1.75MPaの静水圧を1分間加えたとき、水漏れ、変形、破損その他の異常を生じないこと。」と規定されています。
給水管にエスロハイパーAWを使用し融着接続を行った場合、冷却終了後、下表以上の待ち時間の後、水圧試験(1.75MPa以下×10分以下)を実施してください。
呼び径 | 20 | 25 | 30〜50、EFサドル |
冷却終了後の待ち時間(分) | 10 | 15 | 30 |
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