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震度6でも製造ラインを止めなくていい。
さらにメンテンナンス性まで向上する配管とは?

製造業(自動車) E社 技術部 K氏

背景

自動車メーカーの技術部主任であるK氏は、過去に最大震度6強の地震を経験した。その際、場内の配管が割れたり、フランジ接続部がずれたことで漏水事故が発生し、復旧に時間と費用を要した。数年後、K氏は別エリアに異動し、新棟建設にあたり配管設備の仕様決定を任された。地震の経験から、耐震化を意識していたが──。

▼配管が割れた様子▼
▼東日本大震災の地盤沈下(参考)▼

課題

地震が来たらまた割れるのか

K氏には、あの大地震の記憶が色濃く残っていました。設備の点検や修繕などで製造ラインが止まると、生産計画が遅延し販売スケジュールに影響します。顧客離れやサプライチェーン全体への影響なども含めると、損失は数十億に達していました。新棟でこれまでと同じ仕様の配管を選定すれば、再び地震が起きたときに同じことを繰り返すのは明らかです。設備担当者の責務としては、確実な製造を続けるために仕様を変えなければと、強く感じていました。

配管の老朽化とメンテナンスの頻度増加

工場では日々、設備の点検を行います。劣化の状況によっては、見つけ次第ただちに配管を取り換えなければならず、劣化の数だけ設備担当者の工数も増えます。鉄管や塩ビ管を使用しているため、修理が頻繁で困っていました。
他にも、ラック上配管の点検にも困っていました。高所にある分、頻繁に隅々まで点検するのが難しい上に、劣化の発見が遅れると人的被害や生産停止のリスクが大きくなります。今回の新棟工事でも同様にラック上配管があるため、対策が必要でした。

課題のポイント
  • 1. 耐震性の確保
  • 2. 耐久性の向上(経年劣化抑制)

課題解決事例は事実をもとに再編集しております。