ビル・オフィス 設備配管

高層ビルで大量の大口径配管を施工・・・
-短工期と安全確保の難題を突破した方法とは?

ゼネコンB社 設備部 H氏

背景

とある都市の新築高層オフィスビルの建築を手掛けることになったゼネコンB社。都市部では建物の高層化に伴い、施工する配管が大口径化している。施工効率が下がる可能性がある中、短工期という難しい問題を抱えていた。さらには安全の確保や労働環境の改善を図る必要もあり、現場責任者H氏は悩みながら施工計画を立てていた。
施工内容:排水管(保温),通気管 配管口径 100A~200A

課題

保温工、目地施工、現場の管理・・・そこにかける時間はない

H氏は当初、排水用硬質塩化ビニルライニング鋼管+保温での施工を考えていました。しかし重量のある鋼管に保温を巻いている時間はありません。そこで耐火二層管を検討しました。しかしこれも、パイプと継手の接続部に目地施工や目地管理をしなければならない場合があり、工期に間に合わない可能性がありました。また、配管をカットするときに粉塵が発生するため現場の環境管理を検討する必要もあり、短工期の現場では多くの課題がありました。保温工を極限まで減らせるかつ管理が簡単にできる製品を採用し、短工期をクリアしたいと考えていました。

重い大口径配管は事故の発生リスクが高まる

今回の現場は高層建物で、主に100A~200Aの大口径配管を扱う予定でした。検討していた150Aの耐火二層管は1mあたり約12kgあり、もちろん継手もかなりの重量があります。しかもただでさえ重い配管と継手を、高層建物では大量に扱うことになります。通常の現場より作業者の身体に負担がかかるため、事故の発生リスクが高まってしまうという問題もありました。

課題のポイント
  • 1. 保温工を最小限におさめるか、省略すること。
  • 2. 施工管理と工期管理が容易にできる配管材料を選定すること。
  • 3. 軽量な材料を選定すること。

課題解決事例は事実をもとに再編集しております。