2017.09.21
- 新着情報
【発表】小水力発電用管路の曲管「FTR-3D」発売のお知らせ
~水門鉄管技術基準に適合するスムーズベンド~
積水化学工業株式会社(代表取締役社長:髙下 貞二、以下 当社)の環境・ライフラインカンパニー(プレジデント:久保 肇)は、小水力発電の水圧管路用途にエネルギー利用効率向上が可能なFRPM用曲管「FTR-3D(サン ディー)※」を10月2日に発売します。
「FTR-3D」は、当社独自の成形方法による、屈曲部の無い緩やかでスムーズな曲がり形状により、エネルギー利用効率の高い水圧管路を構築することができます。
※3Dとは曲率半径が管内径(D)の3倍以上であることを指し、水門鉄管技術基準で3D以上が推奨されています。
1.背景
当社では、強化プラスチック複合管(一般名称:FRPM管)「エスロンRCP」を1974年10月より、製造・販売しています。
「エスロンRCP」は、強度・施工性・経済性などの特長を活かし、農業用水や小水力発電、下水道などの管路に多くの実績を有しております。特に小水力発電分野では、再生可能エネルギーの固定価格買取制度による需要拡大を受け、当社は大きく納入実績を伸ばし、新製品開発にも注力してきました。
2.小水力発電におけるニーズ
小水力発電施設の水圧管路は直管と曲管で構成されます。高いエネルギー利用効率(小さな損失水頭)を得るためには、曲管部分での流速の維持がポイントであり、そのため、曲管には以下が求められます。
①曲管の内面に屈曲部がないスムーズ形状であること
②曲率半径がなるべく大きな緩やかな曲がり形状であること
これらを満たす製品として、当社では「FTR-3D」を開発しました。
3.「FTR-3D」の特長
■エネルギー利用効率が高い。(完全なスムーズベンド形状、かつ、曲率半径は常に管内径の3倍以上)
■施工性が優れる。(コンクリートによる防護は不要)※
※スラスト防護コンクリートが必要な場合を除く。(外圧へん平による破損防止目的のコンクリート防護は不要)
4.事業目標
「FTR-3D」の受注拡大を含め、2019年度に「エスロンRCP」製品の売上高50億円を目指します。
■FRPM用曲管「FTR-3D」の詳細はこちら
本件に関するお問い合わせ先
積水化学工業株式会社
経営戦略部 広報グループ TEL:03-5521-0522
環境・ライフラインカンパニー 管材事業部 TEL:03-5521-0833