2024.11.18

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― 配管の健康状態が無料ですぐにわかる ―
「一般用硬質ポリ塩化ビニル管 屋外紫外線劣化推定」ツールの公開について

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「一般用硬質ポリ塩化ビニル管 屋外紫外線劣化推定」とは

設置場所や年数など、屋外配管の利用条件から、塩ビ管の紫外線劣化状況を推定する計算ツールを新たに提供開始します。どなたでも無料でご利用いただくことが可能です。

これまで、配管の劣化状態を判断するためには、メーカーや調査会社に有償で調査を依頼する必要がありました。しかし、この新ツールを活用いただくことで、お客様自身がいつでも劣化状況を簡易的に確認できるようになります。本格的な調査や更新工事を行うかどうかの判断材料としてご利用いただけます。

「一般用硬質ポリ塩化ビニル管 屋外紫外線劣化推定」はこちら

1. 背景

紫外線劣化による樹脂管の劣化リスク

塩ビ管(樹脂管)は紫外線に曝露されると、約5年程度で変色し、管表面が硬く脆くなります。これにより、外部からの突発的な衝撃や応力により割れやすくなる可能性があります。管表面の白化や黒化などの変色が見られる場合、それは同時に塩ビ管の性能が低下していることを示しています。この状態を放置すると、破損や漏水などのトラブルを引き起こす可能性があります。
そのため、樹脂管の本来の性能を維持し、安全にご使用いただくために、当社としては、配管材メーカーとして、紫外線対策の実施や定期的な配管寿命の調査を推奨しております。

配管更新を決めるまでの課題

紫外線劣化は変色という見た目の変化と共に現れますが、多くの方は屋外配管の変色を自然な現象とみなし、それを放置する傾向があるのではないでしょうか。また、配管が変色しているにもかかわらず、まだしばらく使用できると判断し、更新工事を先延ばしにしている場合もあるでしょう。

「使用条件によって耐用年数が変わるため、一概に交換時期・頻度を判断することができない」
「配管がどの程度劣化しているかが確認できない」
「更新時期を見逃し、配管が破損や漏水するのは避けたい」

このようなお客様からのご相談に対し、当社はこれまで2種類の有償配管劣化診断を提供してきました。
(1)  紫外線劣化診断(非抜管)
(2)  紫外線だけでなく各種劣化に対する診断(抜管)

しかし、屋外配管の更新工事の必要性を判断するために、配管材メーカーに有償で調査を依頼することに躊躇するお客様への対応として、お客様自身が配管の劣化度合いを無料で簡易推定できる計算ツールを新たに提供することにしました。

2. ツールの特徴

「一般用硬質ポリ塩化ビニル管 屋外紫外線劣化推定」はこちら

画像:劣化診断で得た知見をもとに塩ビ管の劣化度合を簡易推定

本ツールは、当社塩ビ樹脂の知識と、長年の紫外線劣化診断で培った経験を基に作られています。これにより、紫外線情報から配管の劣化状況を推定することができます。
このツールはどなたでも無料でご利用いただけますので、本格的な調査や配管の更新工事を検討する前に、ぜひお気軽にお試しください。
なお、こちらは簡易推定であるため、実際の製品状態を保証するものではありません。
要調査の結果が表示された、または実配管を用いた劣化診断について興味をお持ちいただいた方は以下をご確認ください。
実配管材を用いた劣化調査により、実際の製品状態を確認します。紫外線に限らず、複雑な使用条件での調査が可能です。無料ご相談も受け付けております。

「実配管における配管劣化診断 -紫外線(非抜管)/薬液(抜管)」はこちら

本件に関するお問い合わせ先
積水化学工業株式会社環境・ライフラインカンパニー プラントシステム事業部
お問い合わせは こちら から