2024.09.02
- 新製品
雨水排水・貯留用強化プラスチック複合管「エスロンRCP雨水3種管」の品揃え拡充!
-近年頻発化・激甚化する浸水被害の対策に、雨水管をもっと整備しやすく-
積水化学工業株式会社(代表取締役社長:加藤敬太、以下「積水化学」)の環境・ライフラインカンパニー(プレジデント:平居義幸)が製造・販売する雨水排水・貯留用強化プラスチック複合管(FRPM管:Fiberglass Reinforced Plastic Mortar Pipes)『エスロンRCP雨水3種管』は2024年8月20日より口径1350の品揃えを追加し、これまでに発売済みの口径600~1200と併せ、全サイズの品揃えが完了しました。
1.背景
近年、災害の激甚化・頻発化により、全国各地で甚大な被害が発生しています。
気候変動の影響により短時間強雨の発生件数は約30年前の約1.4倍に増加、2012年以降、全国の約3割の地点で、1時間当たりの降雨量が観測史上最大を更新しており、今後は降雨強度のさらなる増加と、降雨パターンの変化が懸念され、1時間降雨量50mm*以上の発生回数は2倍以上に増加すると予測されています。
*1時間降雨量50mmとは、1時間で50mm(5cm)の水が溜まる規模、バケツをひっくり返したような激しい雨のこと。
特に都市部においては、下水道の雨水排水能力を上回り河川等に排水できずに発生する「内水氾濫」による浸水被害が増加しており、早急な雨水設備の整備増強が求められます。
強化プラスチック複合管(FRPM管)「エスロンRCP」は、1974年に発売以来、下水道管、農業用水管、工業用水道管、小水力発電用管など、さまざまな用途で使用されてきました。雨水用途としても、「エスロンRCP(外圧2種)」は国内主要空港の滑走路などの雨水排水管として永年にわたる実績がありますが、エスロンRCPの特長である施工性・水理性等はそのままに、雨水に特化した「エスロンRCP雨水3種管」を新たに品揃えすることで、雨水管をもっと整備しやすくし、浸水対策に貢献いたします。
2.製品概要
品揃え
口径:600、700、800、900、1000、1100、1200、1350(新規発売) いずれも長さ4m
日本下水道協会規格JSWAS K-2規格品です。
(2023年4月より、新たに雨水3種管が日本下水道協会規格品として追加されました)
特長
① 優れた経済性:雨水に適応した仕様に特化し、管厚を薄肉化。
また内面の平滑粗度係数が小さいため同じ流量で比較した場合、ヒューム管と比べて1サイズダウンが可能。
コストダウンを実現しました。
② 耐震性:可とう継手不要でレベル1・2地震動に対応します。
③ 水密性:水密性に優れ、雨水貯留管としても対応。雨水の一時貯留により、河川への流入を遅らせることが出来ます。
④ 施工性:軽量で運搬・取り扱いが容易なため、工期短縮に貢献します。
本件に関するお問い合わせ
積水化学工業株式会社 環境・ライフラインカンパニー 管材事業部 |
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