2022.03.30
- 新着情報
多機能型自動給水機「水(み)まわりくん」の事業譲渡について
積水化学工業株式会社(代表取締役社長:加藤 敬太、以下「積水化学」)の環境・ライフラインカンパニー(プレジデント:平居 義幸)および、株式会社ほくつう(代表取締役社長:早川 信之、以下「ほくつう」)は、水田用多機能型自動給水機「水(み)まわりくん」について、積水化学からほくつうへ譲渡する事業譲渡契約を締結し、2022年4月1日より新しい体制で取り組んでいくことをお知らせいたします。
「水(み)まわりくん」の事業譲渡・譲受後は、引き続きそれぞれの知見および技術を結集・連携させ、本製品を含む「水田の水管理省力化システム」の製品およびサービスの供給と日本全国への普及拡大を図るものとします。
1.経緯と譲渡の背景
「水(み)まわりくん」は、積水化学が日本で初めてICTを活用した水管理システムとして2018年1月に販売を開始しました。
「水(み)まわりくん」は、水田用多機能型給水栓「エアダスバルブ」や「低圧用水バルブ」の上部に設置し、遠隔操作でもバルブを自動開閉することができる駆動・制御装置です。給水栓の開閉のために水田に行く回数を減らすことができ、水管理作業の大幅な省力化に貢献しています。発売以来、すでに全国各地で1600台以上の導入実績があり、国との実証実験では、大幅な省力化や収穫量の増加、節水効果等が確認されています。
【水(み)まわりくんの主な機能・仕様】
■ スケジュール管理
給水の周期・開始時刻・給水時間、バルブの開度を任意に設定するバルブの自動開閉
■ センサー管理
水位センサーを用いた水位によるバルブの自動開閉
■ スケジュール管理とセンサー管理を組み合わせたバルブの開閉管理
(使用例)開始時間と上限水位を設定することで、設定した時間に給水を開始し、設定水位に達すると給水を自動停止。雨天時に設定水位以上の給水を防止
今日、スマート農業分野の水田水管理省力化システムにおいて、情報通信分野は日進月歩で技術革新が進んでおり、さらに高付加価値で利便性の高い次世代システムの構築が求められております。
硬質ポリ塩化ビニル管「エスロンパイプ」や強化プラスチック複合管「エスロンRCP」、水田用多機能型給水栓「エアダスバルブ」および「低圧用水バルブ」などにより水管理が容易となる水田のパイプライン化の提案を推進する積水化学と、情報通信システム、メンテナンス、システム設計開発から施工までを手がけるほくつうの両社において、互いの得意とする領域を明確にしながら連携して既存顧客および新規顧客へのさらなるサービス向上を図っていきたいと考えております。これらを総合的に勘案した結果、システム開発、改良のスピードアップを図り、より一層の収益性の向上および競争力の強化に資するものとして、多機能型自動給水機「水(み)まわりくん」の事業を積水化学からほくつうへ譲渡することといたしました。
2.事業譲渡・譲受の概要
- 譲渡対象製品:水(み)まわりくん、水位センサー、ゲートウェイ
- 譲渡:積水化学工業株式会社
- 譲受:株式会社ほくつう
※エアダスバルブ、低圧用水バルブ、塩ビ管、継手等は引き続き積水化学にて事業を行います。
【参考資料】
積水化学工業株式会社 会社概要
設立 | 1947年3月3日 |
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資本金 | 100,002百万円 |
代表取締役社長 | 加藤 敬太 |
従業員数 | 26,577名(2021年3月期連結ベース) |
主な事業分野 | 住宅、リフォーム、不動産、住生活サービス、配管・インフラ、建築材、機能材料、エレクトロニクス、車輌・輸送、住インフラ材、ライフサイエンス、他 |
本社 | 大阪府大阪市・東京都港区 |
URL | https://www.sekisui.co.jp |
株式会社ほくつう 会社概要
設立 | 1950年6月 |
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代表取締役社長 | 早川 信之 |
資本金 | 78,000千円 |
従業員数 | 571名(2021年7月31日現在) |
事業内容 | 情報通信システム、消防防災システム、音響映像システム、市町村防災行政無線、監視制御システム、視聴覚教育機器、セキュリティシステムなど総合弱電システムのコンサルティング、システム設計、施工、メンテナンス、各種情報機器の販売、アプリケーション開発 |
本社 | 石川県金沢市 |
URL | https://www.hokutsu.co.jp |
本件に関するお問い合わせ
積水化学工業株式会社 環境・ライフラインカンパニー 管材事業部 | |
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株式会社ほくつう 経営戦略室 | |
TEL:076-237-3803 |