新潟県中越沖地震-西山町の水道被害状況

新潟県中越沖地震により被災した新潟県柏崎市西山町地区(旧西山町)に関して、水道施設の被害状況をまとめました。

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新潟県柏崎市西山町(旧刈羽郡西山町)

2007年7月16日に発生した新潟県中越沖地震の際、西山町では、最大震度6強(1018.9gal)を記録。ほぼ全域で断水被害が発生しました。

旧西山町位置図
柏崎市西山町地区(旧西山町)位置図

西山町の管路被害状況

西山町配水管使用管種割合

西山町では、配水管の約半分がダクタイル鋳鉄管であり、ついで硬質塩化ビニル管、ポリエチレン管の順となっています。

西山町 管種表
西山町グラフ

管種別被害件数・被害率

水道配水用ポリエチレン管は、12km(全体の約9%)配管されていましたが、被害は発生しておらず、高い耐震性能が証明されました。

西山町管種別被害
(関西ライフライン研究所 調査報告書)

水道配水用ポリエチレン管の布設状況

西山町は、水道配水用ポリエチレン管(φ200~50)を新潟中越地震以前より、採用しています。
水道配水用ポリエチレン管は、新潟県中越地震・中越沖地震ともに被害がありませんでした。

西山MH
西山町傾斜地
(西山町配水管布設替え工事:H13年度)

地盤変状の発生状況

地震発生後、水道配水用ポリエチレン管の布設されている地域の地盤状況について調査を実施しました。地割れ、不同沈下、側方流動等が発生している場所でも、管破損・漏水等被害は発生していませんでした。

不同沈下
側方流動事例
(新潟県中越沖地震で発生した地盤変状:西山町別山付近)

以上

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