エスロハイパー現場リポート
エスロハイパー現場リポート57
「地震後も継続使用が可能な給水装置引込み部のご提案」
青ポリ管(AW)+新サドル
給水装置引込み部の耐震設計法を確立。給水装置の耐震化に貢献します
昨今の大地震において給水管の被害が多数報告され、給水装置耐震化のニーズが高まっております。 一方で、給水管の耐震設計に関して、明確な基準は示されていませんでした。
積水化学では、建築設備用ポリエチレンパイプシステム研究会(PWA)に参加する会員各社と協議を進め、 地震動レベル2に対応できる給水装置引込み部を開発いたしました。
想定地震動と給水引込み部の耐震性能
想定地震動 レベル2地震動 |
給水引込み部の耐震性能 耐震性能2 |
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当該施設の設置地点において発生すると想定される地震動のうち、最大規模の強さを有するもの | 漏水しないこと、給水装置引込み部に発生するひずみが降伏域に達しないこと、地震後も継続使用が可能な性能を保持すること |
※当研究会では、配水管の被害がなくても、給水装置に被害があれば、住民まで水を安定的に届けることが出来なくなると考え、配水管同等の耐震性能を確保することを目標としました。
埋設実験を実施し、認証委員会※にて耐震性を検証いたしました
※ 学識経験者及び水道事業関係者からなる第三者委員会を設置、確認・検証を実施しました
給水装置引込み部には、地震動による配水管のすべりにより大きな変位が発生、破損・漏水等の原因となります。
認証委員会では、それぞれの配管システムに対して、埋設実験を行い耐震性能を確認いたしました。
埋設実験では、実際に配管した給水装置引込み部に強制変位を与え、性能を評価