01時代ごとの社会課題を解決
当社は、1947年に、その当時は夢の新素材であったプラスチックの総合的事業化を目指して設立されました。以来、プラスチックに関連する技術・製品を中心に、3S精神(Service、Speed、Superiority)で新事業・フロンティア開拓に果敢に挑戦して、新時代を切り開いてきました。
《1960年代の清掃革命》 SEKISUIのプラスチック製ごみ容器「ポリペール」が、日本の街を美しくした。
持続可能な社会の実現に向けた国際目標である、SDGs。このGOALに向かって、多くの国や企業が様々な取り組みを実現しています。
実は、積水化学グループも持続可能な未来に向けた取り組みを、1947年の創業当初から続けてきました。例えば「ポリペール」。衛生的かつ効率的なごみ収集スタイルが広がり、街のごみ問題解決に貢献。今では、微生物のチカラを利用した世界初*の「ごみをエタノールに変換する革新的生産技術」を確立。究極の資源循環システムの創生を目指しています。
これからも際立つ技術や製品・サービスを通じて、持続可能な社会に貢献していきます。
*2017年11月現在当社調べ
「地球環境の向上」および「世界のひとびとのくらしの向上」への
貢献を高める製品の創出・拡大を宣言。
持続可能な地球の実現への貢献をさらに加速していきます。
当社は、1947年に、その当時は夢の新素材であったプラスチックの総合的事業化を目指して設立されました。以来、プラスチックに関連する技術・製品を中心に、3S精神(Service、Speed、Superiority)で新事業・フロンティア開拓に果敢に挑戦して、新時代を切り開いてきました。
グループビジョンで「世界のひとびとのくらしと地球環境の向上に貢献する」ことを掲げている企業として、積水化学グループは、「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に向けた取り組みをさらに推し進め、地球を「つづける」チカラであり続けます。
これまで環境課題に対しては、2030年を見据えてどのように取り組むかを考え、方向性を描いてきましたが、2019年に、改めて顕在化してきたさまざまな事象や社会要請をとらえ直し、2050年に向けた環境面の取り組みの方向性に関して、「環境長期ビジョン」を策定しました。そして、このビジョンからバックキャスティングし、個々の環境課題に対して経営戦略の中でやるべきことのマイルストーンを描き直しました。
積水化学グループは、「地球からの価値ある自然資本、社会からの有用な社会資本を活用して企業活動を行っている」ことを認識しており、気候変動をはじめとする自然環境や社会環境における課題解決のための活動が、間接的・直接的に生物多様性の保全につながると考えています。“生物多様性が保全された地球”の実現のために、ステークホルダーと連携し、企業活動や、企業活動によって生み出される製品を通してそのリターンへの貢献を加速していきます。
サステナビリティ(sustainability)とは、日本語にすると「持続可能性」で、開発と環境を両立させ、未来の世代に豊かな地球環境を残すことを意味する言葉です。1987年に国連の「環境と開発に関する世界委員会」でまとめられた最終報告書に理念として明記されました。
よりよい社会を目指すという点で共通している「CSR」と混同されますが、対象や活動範囲に違いがあります。
持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)の事で、私達がサステナビリティを取り組むうえで、社会、経済、環境の3側面から捉えることのできる17のゴールをわかりやすくまとめたものがSDGsです。
前身となったMDGs(Millennium Development
Goals:ミレニアム開発目標)は主として開発途上国向けの目標でした。
SDGsは、先進国も含め、全ての国が取り組むべき目標となっており、企業や地方自治体、アカデミアや市民社会、そして一人ひとりに至るまで、すべてのひとに行動が求められている点がSDGsの大きな特徴です。
環境・ライフラインカンパニーでは上下水道配管や、雨樋などの建材製品、建築設備配管やプラントパイプなど、SDGsに貢献する製品を多く取り揃えています。
環境負荷とは、環境に与える負の影響を指します。
環境基本法(平5法91)では、環境への負荷を「人の活動により、環境に加えられる影響であって、環境の保全上の支障の原因となるおそれのあるものをいう。」としています。
日常生活で与える負荷としては、家電製品の利用、上水道の使用など目に見えるものから、製品やサービスの使用から廃棄に至るまでの、原材料や製品の加工、輸送する際の環境負荷など、目に見えないものまで全体として捉えることが重要で、個人・企業に環境負荷の低減(環境配慮)が求められています。
積水化学グループのESG経営では、「サステナブルな社会の実現」と「積水化学グループの持続的な成長」の両立の実現を目指し、その鍵となる「①際立ち」「②社会課題解決」「③未来に続く安心」の3つのステップをステークホルダーとともに取り組んでいます。
サステナビリティ貢献製品は、自然環境および社会環境の課題解決に対する貢献度が高い製品であり、一定の社内基準をもとに貢献度の高さを判断し、認定登録を行っています。「Vision 2030」において、経営や社会に重要なインパクトを及ぼすマテリアリティの解決に努めて生み出した成果(Outcome)をサステナビリティ貢献製品と位置づけ、その創出と拡大による社会課題解決と企業の成長を目指しています。
「低炭素」は温室効果ガス(二酸化炭素、メタン、フロンガス等)の排出を「今ある自然が吸収できる範囲内に抑制」し実質的にゼロとすることを目指します。
温室効果ガス排出量が自然吸収できる範囲内で納まり実質的にゼロになっている社会を「低炭素社会」と呼ばれています。
実現するためには、二酸化炭素の排出を最小化する「カーボン・ミニマム」が重要とされています。
サーキュラーエコノミーの実現を目指し、資源循環のための再資源化を推進
積水化学グループは、2050年サーキュラーエコノミーを実現し、持続可能な社会を目指しています。
この長期ゴール実現のために、2020年度に資源循環方針とその戦略を策定しました。サプライチェーンと連携し、化石由来のバージン原料の使用量を最小化するとともに、再資源化による資源循環を推進し、事業を通じたサーキュラーエコノミーの実現を目指します。そのためにグループ方針として、下記の3点を掲げ取り組みを強化していきます。
持続可能な社会のために。
SEKISUIは、サーキュラーエコノミーの実現に大きく貢献します。
サーキュラー・エコノミーとはEUが2015年12月に政策パッケージを公表したことで世界的に広まった概念です。循環経済とも呼ばれています。
従来の3R(レデュース・リユース・リサイクル)の取り組みに加え、あらゆる段階で「資源投入量」「消費量」を抑え効率的で循環的な利用を図る考え方です。
製品、素材、資源の価値を可能な限り長く保全・維持し、資源消費の最小化を目指し、廃棄物発生の抑止等を目指す社会経済システムです。
これまでの取り組み | 課題 | |
---|---|---|
原料 |
一部製品にて再生材活用 | ・非化石由来・再生原料の使用拡大 ・機能×環境性を両立する製品設計 |
生産 |
工場廃棄物の削減 | 内部リサイクル推進、再資源化率向上 |
施工 |
工事現場の 廃棄物発生量最小化 |
左記取り組みを深耕・浸透 |
使用 |
製品長寿命化、メンテナンス性向上 | 左記取り組みを深耕・浸透 |
回収 |
・業界団体でのリサイクル体制確立 ・ゴミをエタノールに変換する技術 |
・回収~再利用スキーム構築 ・再資源化技術の開発 |
当グループは製品・サービスを通じて様々なSDGsへ貢献をしておりますが、自然環境へ貢献する製品により温室効果ガス削減や廃棄物削減、生態系保全等の課題解決、近年では社会環境へ貢献する製品により健康寿命の延長や社会インフラ強靭化や普及促進、暮らしの安全性や災害耐性の強化の課題解決を進めております。また貢献度の指標として2006年から自然環境や社会環境へ貢献する『サステナビリティ貢献製品』制度を設けております。
参考HP>サステナビリティ貢献製品
当方の見解を述べさせていただきます。海洋プラ問題が発端となった脱プラの動きは、使い捨ての容器包装や消費材が対象となっています。プラスチックそのものの性質が問題というよりも不法投棄される量が多いという状況が原因でした。ワンウェイ製品は紙など他素材への代替や、使用しないなどの活動が活発化する中、機能上不可欠なプラ製品については、素材としての価値を見直し、資源としての循環サイクルを確立するよう社会の動きも加速しています。当社製品でもリサイクルの推進、再生材の活用など検討を進めています。
配管材はこれまでメーカーの事業領域(原料調達・製造・運搬)を通じて温室効果ガスや廃棄物の削減に取り組んできましたが、お客様・社会の環境意識高まりや法規制※1に向け、より温室効果ガスの少ない原料の選定や使用後のリサイクル技術の開発の取り組みを強化しております。具体的には資源循環方針策定・推進※2やリサイクルの技術開発※3を進めております。